沖縄県    
  県木:リュウキュウマツ
Pinus luchuensis
県花:デイゴ
Erythrina variegata
 
杜(森)の話    
杜(森)の話
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  市町村花見 戦後の沖縄を緑にした木    ほうきはほうきでも  
  豊かになると見捨てられるソテツ   ソバかラーメンか  
  線香の材料 ホソバタブ   聖なる色はフクギから  
  ガジュマルとキジムナー   絡まる→ガジュマル  
  竹富島とギンネム      
  サバニ      
  三味線      
  ウルシin沖縄      
  薩摩隼人は大っきらい      
  山の聖域 お嶽      


戦後の沖縄を緑にした木
モクマオウと呼ばれる樹種
沖縄の海岸にたくさん生えている木です。
暴風・防潮の効果を持っていて、明治40年頃に台湾から持ち込んだのがはじめとか。この他にも、フクギやリュウキュウマツもあるけど、戦後の荒れた海岸線を緑にした立て役者だそうです。

和名は、「トキワギョリュウ(Casuarina campestris)」と呼ばれ原産はオーストラリアからニューギニアです。荒れた大地でも育ち、海外ではミラクルツリーと呼ばれています。


 

豊かになると見捨てられるソテツ
ソテツ
亜熱帯のイメージがありますが、これは立派な救荒作物。奄美や沖縄の島々が旱魃の時、島民を助ける最期の食べ物

八重山郡竹富町黒島の話
西表から水が海底トンネルを伝って供給されるようになると水不足の心配が無くなり、救荒作物としてソテツの価値はなくなりました。

無くなっただけでは良かったのですが、畜産(肉牛)で生計を立てると、ソテツの新芽や実は牛の神経か精神に異常をきたし、酔っぱらったようにフラフラ歩いてしまうので、市場での価格に付加価値がつけられない。
ということで、害のある樹種になってしまったんです。
もともと先人が他から持ってきてせっせと植えたのに、今は切る一方
社会・経済環境が変わると見捨てられるんですね。人も植物も関係ないですね。


ちなみに、蔡温は、飢饉に備え、常に新しいソテツを育てるように、農民の蓄えとして2月に種をまくよう指導したんです。


線香の材料 ホソバタブ
西表の話
日本あちこちに仏教の影響でお線香の需要があります。そこで、身近な植物を利用するということでここでは、ホソバタブの樹皮を材料として利用したとか


ガジュマルとキジムナー
沖縄各地に広く分布する妖怪
沖縄本島の北部では、セーマとかブナガヤとも呼ばれる、赤い顔、赤い髪の子供の妖怪。ガジュマルの大木の穴に住んでいるんです。この妖怪、魚を捕るのが好き、でもタコはダメ。捕った魚は左の目を好んで食べるそうです。仲良くなったらお金持ちになれるとか。

最近は、見かける人がすくなったとか(だから失業者が多い?)。塩に強い木ですので、防潮、防風林として機能を持っており、伝説を使って伐るのを防ぐ意味があるのでしょうかね。


竹富島とギンネム
竹富島の緑
これは、ギンネム。明治末に今のスリランカから導入したそうで最初の目的は、緑肥のため

この木は便利で、薪になったりヤギの飼料に使われているとか




サバニ
沖縄の漁労文化の一つ
本来は、マツをくり抜いたクリ船だったが、スギ(飫肥スギ)が主な原料。今は、プラスチックとか

対波性の良さと敏捷さがいいとのことで、かつては韓国まで技術指導に行ったとか。
突発性の嵐の際は、船を沈めて、縁につかまって嵐を待つそうです。

サバニは、沖縄だけでなく、鹿児島の奄美諸島にも同じ文化があったとか。

糸満の漁港にあったのを見ましたけど


三味線
沖縄の三味線
元々は、14世紀に中国から伝えられた三絃(サムシェン)これが沖縄で独自に発展改良したモノ・
本土は猫なのにここのは、ニシキヘビの皮を使うのです。(津軽三味線は犬の皮)
もちろん東南アジアからの輸入なんです。いかに交易が盛んであったかについて物語っています。
この棹(ソー)は、練習用にはイスノキやクワを使うのです。高級なモノは、黒檀の木を。最高級のモノは八重山黒木だそうです。伐採してから、3〜5年たっ たモノを使うとのこと。そうでないと、乾燥した際に狂っちゃうんですね。作るのに普通は半年、長いと3年だそうです。


ウルシin沖縄
琉球漆器
糸満市が中心に、沖縄を代表するデイゴやセンダン、イヌマキを原木として利用。天然漆を使用して沖縄独特の堆錦を中心に螺鈿、沈金、箔絵等多彩な加飾を施します。
沖縄ではということで、下地に、豚の血等を使った、豚血下地や、漆下地があり、上塗りは、朱漆が多く、首里城が代表格です。


薩摩隼人は大っきらい
江戸時代にいかに薩摩藩の役人がひどかったか
それを象徴するかのような話

表だって反抗出来なかった人たちのささやかな抵抗物語です。
八重山諸島では、悪役人の家を作る際にイヌマキと偽ってナギの木で建築したんです。
ナギのことをユカルピトウヌキャンギと呼ぶとのこと。
意味は役人用のイヌマキ。ナギはイヌマキより質が落ちるからですがひどいことをしたんでしょうね

沖縄の本屋にはそんな本もありましたね。鹿児島では沖縄でやったことなんか書いた本は見なかったような


巫女☆クラブ
http://www.ne.jp/asahi/pasar/tokek/TG/mikoclub/index.html
 ユタの世界
 http://www.ne.jp/asahi/pasar/tokek/TG/mikoclub/YutaWorld.html
波照間島あれこれ
http://www.kt.rim.or.jp/~yami/haterumamenu.html
 http://www.kt.rim.or.jp/~yami/hateruma/menu_fr4.html
 波照間島の聖地〜神様のいる島〜
 http://www.kt.rim.or.jp/~yami/hateruma/seichi.html


山の聖域 お嶽
沖縄の神様のいるところをお嶽(おたき)と呼びます。
沖縄本島では拝み山という意味の「ウタキ・ウガンヤマ」
八重山群島では「オン」、宮古島が「ウタキ」と呼ぶんです。
お嶽には、老木か巨石が村に一つあります。そして、神の依り代と考えられている木々があります。クバ、ガジュマロ、クロツグ、マツ等が茂っているとのこと。
ススキも依り代だとか(草まで)

お嶽は村の祈祷所、祈願所ということで、「イビ」といい、「ウガンジュ」「ウガン・オガン」とも言われます。

老木や巨石がイビで、その前に香炉が置かれてその奥には男性禁止。ノロと呼ばれる沖縄のシャーマンが踊ったり、歌ったりして神に奉納するんです。
もし、勝手にイビに入ると病気になるとか

島における結界と言うことで、水源地になるのかな
水の確保のための森だったりして。それで、神のいるところに指定したりして。こうなると、身も蓋もないけど