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山西省の位置図

山西省から出た有名人
壺口瀑布 Hukou Waterfalls (臨汾市近郊)

人類発祥の地
太原(晋陽)
太原武宿空港
山西省から出た有名人    
(1)関羽(?~219年):武将
 三国志の英雄。武道と財産の神様。
   
(2)廉頗(れんぱ)と藺相如(りんしょうじょ)
 刎頸の交わりの語源の二人
   
(3)楊貴妃(719~756年)
 絶世の美女。西安の楊貴妃の墓の土を顔に塗ると白くなってソバカスがとれるとのこと。
   
(4)司馬光
 資治通鑑(しじつうかん)の著者で北宋の宰相。資治通鑑は、司馬遷の史記と双璧と呼ばれる歴史書。
   
(5)羅貫中
 三国志演義の作者
   
(6)則天武后
 中国唯一の女帝()
   
(7)白居易
   
(8)王維
(9)柳宗元
(10)王之かん(さんずい+喚の右側)
(11)元好問

   
壺口瀑布 Hukou Waterfalls ここうばくふ    


  陝西省との省境にある黄河の滝。落差は30m。臨汾市から西に120km、車で4時間はかかるところにあります。吉県の県庁所在地から45㎞。

「崑崙山脈より出でし大流、玉関を九転して一壺に収まる」という場所で、古くから詩に詠われていたそうです。水中冒煙、旱地行船(滝の横の地上を船が人手で移動させたから)という言葉があります。

正直な話、たいしたことはありませんが、50元札に描かれているのでそれなりの地位を中国国内で持っていると言うことでしょうか。国家風景の名勝として1991年に40個あるうちの一つに指定されています。

五木ひろしが「山河」という曲のプロモーションビデオに使ったそうです。

滝を近くから、しかも迫力を感じたければ、山西省側(吉県)からでないと見られません。

全長5464kmの黄河でたった1箇所ある滝だそうです。ちなみに、この滝を飛び越えた鯉は龍になるんです。登竜門はここから(?)来たとか来ないとか。


  山西省吉県側での料金

1人35元
車10元

滝口に入るには14元?だったかな


ち なみにこの下流(西側の山の上)に牛の形をした岩があるそうです。これは、龍門を開削した兎(洪水対策をした人)が孟門山を越えて洪水にならないように牛 (神牛)を山の上にはなって洪水が起きないようにしたんです。でもその牛は遊びたくてあちこちに行くんです。すると洪水が発生。で山の神さんが鉄の縄を括 りつけたんだそうです。牛は鉄の縄を切って逃げようとしたんですが、力尽きてそのまま岩になったんだとか。

兎とは堯・舜の時代、世界中は洪水で覆われ、堯の命令を受けたケイ(魚+系)は、治水に失敗して処刑。その跡を継いだの人なんです。兎が切り開いた過程で壺口瀑布を作ったともいわれています。

 


手すりにこびりつく黄土。飛沫に黄土が含まれているのでこのようになります。足下は滑りやすいので、しっかりした靴で行くことをおすすめします。
 

水量のある時は、ここいっぱいに流れるそうです。

ここで売っている虎のぬいぐるみの枕は、悪い夢を虎が食べてくれるんだそうです。
 
  山西省側には、祠(道教のお寺?)があります。

最初に線香を買って、中に入るとか。それでおみくじを引いて、その番号の紙を見るだけ。あとで回収されます。あまり意味のない所ですが、壁柄が昔の交通の様子を書いているので一見の価値はありです。

というか、滝以外には何もないところなので。





①黄土高原治山技術訓練計画(1990年~1995年,1999年から2000年)
JICAと北京林業大学とのプロジェクト。植栽後10数年しかたっていないが、造成した森のおかげで、きれいな水を麓の村では飲んでいます。

  ちょっと足を延ばして日本のODAの現場を見るのも良いかも。

①黄土高原治山技術訓練計画
②第二次黄河中流域保全林造成計画


この様な大地を日本の援助で緑化中。
臨汾市周辺の見所

鉄佛寺(大雲寺):市内
姑射山:(南西2.5km):仙人が居た山でお寺などあり。
広勝寺:後漢時代(147年)に建立された寺。唐時代に今の名前に。飛虹塔で有名。
この塔は、47mの13層からなっており、天気によって時々虹が見えることから名が付いたんだそうです。元時代の水神廟も有名で、元代芝居の壁画は中国元代芝居を研究する重要な資料。趙城蔵経は、国宝(北京図書館)
堯廟:(市内南に3km):堯都平陽と言われる堯廟は、中国原始社会末期の堯帝を祀るため晋代に造られた廟で1300年以上の歴史を有しています。
大槐樹公園:洪洞県(臨汾市から25km)県城から北に1km:3代目の槐のある公園。槐は古代中国の神木

丁村遺跡:襄汾県県城から南に4km:10万年前の旧石器時代の遺跡です。そこで発掘された丁村原人は北京原人と現代人の間らしい。
丁村民俗館:襄汾県県城から南に4km:清時代の地方の裕福な家
小西天:隰県(臨汾市から140km)県城から北1km:明代(1634年:崇禎7年)の建築物
東岳廟:蒲県(臨汾市から70km)県城から東へ2km:彫り物が見事
 
臨汾市は中国一大気汚染の激しい都市(2004年)だそうです。

 
   
人類発祥の地
吉県にある人祖山(1742m)の伝説

昔、 風(ふう)という大金持ちの家に男女2人の子供がいたそうです。この二人は家の前にあった石の獅子に食べ物をお供えしていたんです。そしてある日石の獅子 がしゃべり出したんです。豊かになって食べ物を粗末にし始めた人類に神様が怒っていると。神様こと玉皇大帝(もとは妙楽国の王子、後に天上界の神に)は、 傲慢な人間を罰するために洪水を起こすのです。
でも、この兄弟だけは、石の獅子に助けてもらうんです。獅子の背中に乗ると水かさが増えても溺れる ことはなかったそうです。もちろんその他の人間は×。その後、この兄弟は石の獅子のすすめで結婚するんです。で神様の石かどうかを確かめるために、石臼を 上半分と下半分を谷底(溝:ごうという)に向けて投げると底でぴったしに。もしかしたら偶然かもと、今度は糸と針を投げると、針の目を意図が貫通。やっぱ り神様のいう通りということで結婚。子供は出来ず、巨大な肉球を妹が生むんです。でその肉球が破裂すると中から子供が沢山飛び出てくるんです。これが人類 の再出発。

後に子孫がこの三等に、廟をたて、伏羲翁、女か(女+咼)娘と呼ばれる神像を建てたんです。

   


他にもこの伝説は、石の獅子ではなく、ひょうたんや瓜の中に隠れて難を逃れるとか、昆侖山で、火を焚いたら煙が一緒になったとか、結婚せずに玉皇大帝と一緒に泥を練って人間を作ったとかあります。

伏羲は網を漁民に教えたか、人面蛇神だとか、雲南省にいる苗族の神話がベース(元々このあたりにいて流れ流れて雲南省まで逃げたのか?)

玉皇大帝は、7月7日に逢うことを許した神ともいわれています。←七夕の話
太原(晋陽)
山西省の省都で南北を汾河(天井川)が流れています。太原とは、中国語で大平原の意味。東西には山を抱えていますが。
昔は、北からの侵入者の通路で、その防衛拠点だった所なんです。紀元前5世紀の春秋時代は、晋の支配下。戦国時代は趙の都。しかし、都市として発展するのは宋の時代になってからだそうです。

唐を作った李淵が挙兵したところ。

有名な観光地リスト
・晋祠(しんし:jinci)
・双塔寺(そうとうじ:shuangtasi)
・崇善寺(すうぜんじ:chongshansi)
・純陽宮(じゅんようきゅう:chunyanggong)→山西省芸術博物館
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・杏花村汾酒廠
・玄中寺
   
山西省芸術博物館

五一広場の近く。ハッキリ言って知られていない(タクシーの運ちゃんが行けなかった)。わかりにくい建物。しかし、展示物は、一流の青銅器。もちろん殷周のもの。唐三彩、南北朝、隋、唐時代の石像。ものすごく良い物が無造作に置かれています。

ちなみに、建物は、道教廟「純陽宮」です。




切り絵を実演販売していました。

細かい作業です。
玄中寺
浄土宗の発祥地
太原市から西南に60km離れた交城県にある寺。472年(北魏の延興2年)に創建。唐の時代は律宗、元の時代は禅宗、清の時代になって浄土宗に戻ったそうです。
   
太原武宿空港
http://www.sxairport.org.cn/