フランスワインを支える
モロッコは、もともとフランスの植民地だったんですが、その植民地時代にしたことは、ワイン作りなんです。
ワインに必要なのは、ブドウの木さえあればよいのではなく、ワインを熟成するために貯蔵する樽を作る為のカシの木。そして瓶詰めした際、栓をするためのコルク。
モロッコは、このコルクの生産が盛んなんです。
首都ラバトの北東に広がる13万haものマモラの森は、コルクガシの木の森でもあるんです。かつては、森が逃げ場とばかり、盗賊の巣であったのですが、フランス軍によって追い出されたんだそうです。コルク栓の供給の場として押さえられたのです。
あと、都市近郊と言うことで薪炭の供給の場としても管理されたんだそうです。ということで、今も残っていると言うこと。ワインを飲んで、コルクガシの木の存在意義を高めましょう。
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ウンコから採るオイル
アルガンツリー(Argania Spinosa)は、樹齢60年に達しないと利用できない木。やっと採油出来る実が出来るんです。
アカテツ科で有刺の常緑低木。地下30mに達する根を持つなど、乾燥地帯(気温50度;降水量200ミリ)に適した樹種で、鉄木The tree
of Ironとかモロッコのオリーブの木the olive tree of Moroccoとも言います。
木部は、建築用材に、葉は、ラクダやヤギといった家畜の飼い葉に利用。そして、モロッコのオリーブの木と称されるくらいオリーブの実に似ている実の中の仁を圧縮して油を採るんです。
その仁を取るには果肉を取らなければなりません。いちいち人の手ではめんどくさいのです。ということで、ヤギに食べさせて次の日の朝回収します。
モロッコにしか自生しておらず、72万haのみ存在しているとのこと。
ちなみに、この油は、食用にも利用できるほか、ニキビなどの吹き出物、カサカサお肌に潤いを与えるという事で、アラブ医学で書「薬草論」に紹介されているくらいの有用樹種です。ちなみに、この著者はIbu
Al Baythar(イブン・アル・バイタール)というエジプトの医者。1219年発行です。
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蒸し風呂の薪はオリーブ
モロッコのお風呂は、古代ローマやオスマントルコ時代から続く蒸し風呂、ハマスです。一般的には、毎日入るのではなく、週に1回通うとのこと。
体の温まり方が良いのはガスではなく薪とのこと。その薪は、オリーブです。
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