杜(森)の話    
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竹からプラスチック
今の森林の問題は、人工林に入り込んだ竹の存在。若齢林地所有者の悩みの種。進入した竹をどうするか。伐っても伐っても根が残っていれば、翌年も生えてきます。かといって使い道はほぼ無し。

かつては、日常の至る所で竹が使われたんですが、1950年代から和風な家から洋風な家、暮らしに移るにつれ、竹製品が日常から遠くなっていったんです。それでも、竹があれば竹を材料に洋風にあわせることが出来たのかもしれませんが、竹そのものが手に入らない事態になったんです。

1960年代にマダケの開花が起こり、資源不足に。そしてそれを補うのに現れたのが、プラスチック製品。工場で安定的に作れば、人手もかからず安く流通したんです。竹の加工業者はOUT。

竹は使われることなく今に至っています。

里山再生は竹などの有効利用=石油製品の追放。果たして里山イニシアティブを掲げる環境省は、本気ですすめることが出来るのでしょうか。本気度を見せてもらいたいものです。

  
ツキノワグマの森づくり
雑食性のあるツキノワグマは、行動範囲が広いことで有名。まぁ、食べ物が豊富にあるところでは行動範囲が狭く、少ないところでは広いという傾向があるそうです。当たり前ですが。
夏の行動範囲で、ある調査では♂で1320ha、♀で220haとのこと。4キロ四方は歩いている事になります。

ツキノワグマの食べた木の実は、そのまま糞になって地上に落ちます。その地上に落ちた糞に、コガネムシがやってきて卵を産み付けるんです。糞の中に潜り込んだのに、そのまま地面まで掘ってしまうので、未消化の種も土の穴の中に入り、条件がそろって芽が出るまでお休みになるんです。


お城の松
飢饉の時に食べるものが松の樹皮や松葉。松の木は構造材としても利用できるということもあってか、有用な樹種。
だからか、お城に松が共通してある理由?



 
松林チェック
松枯れが発生しない状態=土壌が薄いor落ち葉があまりない場合は、松茸(Tricholoma matsutake)、松露(Rhizopogon rubescens)、ハツタケ(Lactarius lividatus)、アミタケ(Suillus bovinus)が林床に見られます。
松枯れ=Goodな土壌=落ち葉がいっぱいになると、テングタケ(Amanita pantherina)、ドクベニタケ(Russula emetica)が登場。
土壌をチャックすれば、森の土が戻ってきたことが分かります。

 
山岳信仰の歴史
いつから始まったかは判らないけれど、日本には山岳信仰が根付いています。


 
視力回復にオモト
江戸時代の彫り師達は、緻密な作業の連続で目が疲れます。視力が悪くなれば、彫るのもままならなくなり、生活の糧を失うことになります。

このため、疲れ目を防ぐために、オモト(Rohdea japonica)を室内の遠いところにおいて、目の筋肉を鍛えたそうです。

手元で作業をしては、目を遠くのオモトを見る。これの繰り返し。


 
江戸時代の海岸林の呼び方
生活と密接な関係というか、農業の生産量と関係の深かった海岸林=松林
色々な呼び方がありました。
呼び方 主な場所
潮風除林 弘前藩
(津軽)
青森県弘前市
幕府駿河国 静岡県静岡市
鹿児島藩
(薩摩藩)
鹿児島県鹿児島市
潮除林 盛岡藩
(南部)
岩手県盛岡市
平藩
(浜通り)
福島県いわき市
潮除並木 中村藩 福島県相馬市
潮除須賀松 仙台藩 宮城県仙台市
潮霧囲林 高知藩
(土佐藩)
高知県高知市
風潮林 水戸藩 茨城県水戸市
浪囲林 徳島藩 徳島県徳島市
浜松留林 高知藩
(土佐藩)
高知県高知市
・琴ヶ浜松原(野中兼山)


 
江戸時代の森林区分
呼び方 意味
留山 官有林で藩用以外伐採が禁止された森林
預り山 自然林を家老以下諸士が預った森林で、枯木や枯枝は採取可能、生木が必要な時は、山方役人の許可がいる。
藩が入用となった場合は異議なく返還する森林。
支配預り山 留山付近の一般住民の願いによって預けた森林で、農業に必要な飼い葉や緑肥、生活のための薪等の枯木枯枝下草の採取は許可される。
立木を伐採する時は、山方役人に申し出て、代銀を支払う。
支配山 庶民が自由に支配できる森林
地下人(部落民)が新しく野山を見立てて植林した森林
大木以外は、自由に伐採できる。
宮林 留山に含まれる神社林
禁伐林
寺附林 特定の寺院に藩より寄附された森林
大木以外は、自由に伐採できる。
火除林 留山の境、または良材を求める為に、10間乃至30間(18〜54m)の間に限って、代銀を徴収して解放した森林
伐採されて空間ができることで、防火帯の機能となる。
所林山 村々で管理している留山。
村が困窮したときに部分的に解放される。
救荒林の一種
関所林 関所近辺の林で、本来留山であったが、枯枝や落葉は番人給としてとることを許された森林。
立木は願いによって代銀を払う。
家掛山 家屋敷付近の林で、屋敷幅にして高さは60間(108m)、在所の障害のない所に植林が出来る民有林
控山 家屋敷から遠く離れた民有林
井林山 田役道具や材料用のための森林
伐畑山 留山内で、伐採後に植林した森林
焼畑後に植林した森林
海辺潮霧囲松林 防潮防風の目的でつくった官有林
浜松留林 防潮防風の目的でつくった官有林
明所山 地下人(部落民)が生活のため願い出た場合免許によって利用出来る森林
野山 地下人(部落民)が肥草やわらび等をとるために地域を限って、利用出来る森林
留山預り 留山のうち山守給として枯枝や落葉の採取が許された森林
一種の給与補完
散林 留山のうち面積の小さな森林