木を植えたらダメ?
2009年12月13日付の日経新聞に、中国の黄河の断流の要因の一つに植林が取り上げられていた。半乾燥地での植林が水を奪うという話は、南アフリカで証明されているけれども、果たして黄河の断流に植林が影響しているのだろうか。

総合地球環境学研究所所属の、谷口真人氏は、どこまで現場を見ているのだろうか。それほど森林は出来ていないというのに。

工業や農業の過剰な水の利用、人口増加、入植、不適切な土地利用による土壌流出とか、黄土の性質を知っているのだろうか。まさか、中国の出してきた植林面積の数値を疑いもせずに信じているのだろうか。

一人歩きの情報が広がっていくのが怖い


丸いサークルは、水を使った灌漑農業
黄土高原の一風景です。



黄河の水を使っての植林風景ですが、都市部周辺です。奥地ではあまり行われていません。偉い人が見に来れる範囲内で水が使われています。農業と比べると量的には僅かですが、叩きやすいのは理解できます。
黄河水利委員会が、仕事をしていないというより各省、各市をコントロールできないこと、実務的な長期利用計画が無いこと(守ってくれない?)の方が問題だと思います

古いタイプの灌漑システム。ポンプアップした黄河の水がこのパイプの中にあります。

偉い人が来ない場所は、写真のとおりです。偉い人が来ない=仕事が評価されない場所にお金をかけて黄河の水を引っ張ってくることはあり得ないのです。そういう場所は、地味に植林しています。


砂漠の最前線にあるビニールハウス。食糧基地になっています。


本名を名乗らない私が書くのもどうかと思いますが、名前を出して新聞に書く以上は、きちんと現場を歩いて、目で見てきてほしいものです。中国の出すデータは、・・・・・・ですからね。



森と神様


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