ポルトガル共和国
Portuguese Republic
     
  オッパイはパパイヤ         
  チンタはポルトガルワイン        
  ポルトガル版里山デエサ(dehesa)         
         
           
オッパイはパパイヤ
中米に辿り着いたポルトガル人探検家が初めて出会った植物を見て発した言葉「●●のオッパイだぁ」
傷を付ければ白い乳液がでて、形は豊満なオッパイ、囓るとおいしい。「mamas da mama!」(おかんのオッパイ!)と叫んだのだそうです。マザコンめ


沖縄では乳瓜といいます。

   
    チンタはポルトガルワイン
ポルトガルワインは、日本の戦国時代には、珍陀(ちんた)と呼ばれて重宝されていたそうです。赤ワインがTinto(ティント)と呼ばれていて、珍陀になったんだと思います。
ワインの歴史は、紀元前5世紀にフェニキア人によって栽培が始まったのですが、8〜11世紀はイスラム教に占領されていたので、表向き止まってしまいます。キリスト教徒が領土を回復してワインづくりが復活するんです。

ポルトガル版里山デエサ(dehesa)
デエサとは、古代地中海沿岸の生態系が残る森林地帯のこと。
スペイン及びポルトガルの山岳地帯(中央高地及びシエラモレナ山脈)の山麓丘陵及び緩斜面にある森林で、夏は暑く乾燥し、冬は寒く湿潤な気候となっており、典型的な地中海気候に属します。

森林はコルクガシ(Quercus suber)、トキワガシ(セイヨウヒイラギガシ:Quercus ilex)等が優占。ただし、うっ閉林にはならず、20〜100本/ha、樹冠被覆率は10〜50%と、乾性硬葉樹林が斑状に分布。

デエサの利用の歴史は古く、土地生産性が低いこともあり、家畜の放牧が主な利用。家畜は、草本や潅木、稚樹を食べて育ちます。なお、家畜の種類は、羊に豚、牛など。

コルクは、コクルガシの皮剥ぎ無しでは、始まりません。一度剥ぐと、9〜12年間寝かせます。1本の木からは最短9年毎に収穫するスタイルです。なお、林地を荒らさないために林道を作らず、ロバや馬など畜力で運搬するとのこと。

コルクガシは、ワインのコルクに長年利用されてきたが、スクリューキャップまたはガラス栓の登場で、衰退へ、コルクガシの天然林は、構造材などの植林地に転換中。.
1950年代の食糧危機を転換点として、農地への転換も進行中。加えて、アフリカから侵入した豚コレラで、イベリコ豚が減少したことも、森林減少=農地の拡大へ。

イベリアカタジロワシ、クロハゲワシ、ナベコウ、イベリアオオヤマネコなどの希少種の生息地としても有名。ただ、今後も維持できるかは不明。

カシ林のドングリや下草などの伝統的な利用は、地元の共有の権利として営まれてきた入会権である。ちなみに、イベリコ豚は、この森林にいるブタのことです。

元々は、密林かつ雲霧林だったようです。人間の営みが、自然の本来の姿を変えさせたとも言えます。そういう意味では、スペイン版の里山ですね。天然更新させないために、下層植生は7〜10年毎に刈り払います。理由は、豚の餌になるカシ類以外の植生を生やさないこと。今の姿は、この様に人為的な森林なのです。



   
    ナッツは命の糧
ナッツ類は、大航海時代の貴重な食料