ミャンマー連邦
Union of Myanmar
     
  宗教はろくでもない?
象の花嫁探し、婿探し
筏流しは家付きで
車以上の性能のある乗り物
タウンヤ法とは
森の公務員
最強の象とは
チークは誰のモノ
象は環境に優しい働き者
スカイビアー(Sky Beer) 
  食べるっ茶
ミャンマーの竹 
   
 
宗教はろくでもない?
ミャンマーの観光地の一つ。バガン
ここには、無数の寺院があり、仏教国ミャンマーの一面を表しています。

しかし、この無数の寺院は煉瓦で出来ており、煉瓦作りのために、たくさんの森が燃料に化けてしまったんです。
そして、一面禿げた大地が・・・・・・
荒涼とした大地にあるパゴダ。何となくいい風情を感じますが、しかしねぇ
 
国破れて山河ありではなく、森無くなって国滅ぶ

といった方が正しいのでしょうね





かつては森林に覆われていたそうです。

象の花嫁探し、婿探し
象は、象使いと一緒に移動し、親戚の象に囲まれた生活をしています。近親による遺伝の障害を回避するため、お年頃になった象を森の中に放します。
「ナンパしてこい」ということで、野生の象を引っ掛けてきます。


筏流しは家付きで
ミャンマーの住居は、結構竹で出来ているのが多いです。そんな竹を川を使って、大都市に売りに行くのでしょう
竹の筏に住居を造って、ゆっくり川の流れに任せながら

優雅ですね







森の公務員
就労規定は涼しい季節は8時間勤務、暑い季節は5時間勤務。週休2日

仕事開始は朝の5時から
主な仕事は木材運び
前の年に環状剥離して殺したチーク、水分が抜けて軽くなったのを伐採して、トラックが来るところ迄引っ張ること。
生まれてから4才ぐらいまではキャンプの周りでブラブラ。
10才ぐらいまでは小学校みたいに遊びながら、ルール覚え、18ぐらいまでは軽い仕事を。徐々に重いモノを運んでいき、脂がのった30代がピークに
25歳から46歳までフルワーク

50過ぎると軽くなり、60で引退

象は6月中旬から2月までが、仕事の期間です。この中で、暑い期間は象も疲れると言うことで、2,3週間の休みが設けられています。人も暑いと疲れますからね。3月から6月中旬までも、お休み期間です。

1頭あたりの能力はチークの場合
100〜180hoppus ton
チーク以外は180〜240hoppus ton
1年間の仕事量です。


車以上の性能のある乗り物
ミャンマーで活躍する象。この象は立派な公務員です。
車も上がれないような急な山の中や川を平気な顔してゆきます。すごいの一言につきます。
ちなみに、所属は森林局なんです。
一般企業に就職している象もいるそうです。

この象牙は、森林局がちゃんと管理しています。
真ん中、手前は、1本45万円ほどします。




タウンヤ法とは
アグロフォレストリー(Agroforestry)の代表的なモノがタウンヤ法。Taunyaとは、焼畑した時にチークを造林
一般的には、1年目に米(陸稲)、綿や豆をチーク(もしくは植栽木)と一緒に植栽。

多分ですが、もともと移動耕作を山の中で続けていたカレン族。その場所はチークの一大天然林。
チークを安定的に手に入れたいイギリスは植民地経営の中で、もめ事はイヤ。
焼畑は許してやるが、同時に資源増強のためにチークを植えろと。多分、Brandisの30年周期の卓抜方法では、増えるニーズに応えるだけの材の供給が難しく、増産する必要性が生まれたのではと。
地域住民対策の妥協の産物ではと思っています。


最強の象とは
ミャンマーでは、象使いも逃げると言われる象は、牙の無い象を指します。
牙なし>牙1本>牙2本 の順になっています。
象使いは、2キロ先に牙なし象を見つけると、移動をやめるそうです。仕事の都合で、次の仕事場に移動中でも、前いたところに戻ったり、大きく迂回するそうです。
このせいで、契約の時間に間に合わなくても、許されるとか


チークは誰のモノ
ミャンマーといえば、チークのふるさと
イギリスは、船のためにチークが必要だったため、植民地政策の中で、ドイツ人技師の力を借り、チークの持続的な経営方法を確立しました。
このドイツ人は、Dr. Dietrich Brandis
そして用いたのは、イギリスのではなく、ドイツ、スイスにあった卓抜方式。

このチークは、イギリスが来る前は、王様のモノ。イギリス植民地時代は、イギリスのモノ。そして、独立後は、国家のモノなのです。すべてのチークは、国家のモノ
たとえ、庭に生えていても・・・・・・(これホントです)


象は環境に優しい働き者
今、象を使っているのはミャンマーぐらいかも?
タイでは、森林伐採をやめてしまって観光に利用するのみ
ミャンマーでは、幹線になっている林道を除いて、収穫した木材を象を使って運んでいるです。
チークを一年かけて立ち枯らしをします。そうしないと、重たくて大変。
水分の抜けたチークを写真のように運びます。
土壌を傷つけることなく、環境に配慮した森林経営のひとつです。





スカイビアー(Sky Beer)
砂糖ヤシの一種で、花序(先っぽ)の花軸を切って、壺(写真の左)に入れます。普通はヤシの木の先っぽに朝くくって、昼に外します。3時頃には、液汁が発酵してお酒にこれをスカイビアーと現地では言ます。
この汁を煮詰めると、砂糖(写真中央)が出来ます。

ちなみに、海岸にあるヤシで出来るお酒をシービアーと呼ぶそうです。
   


     
     
     
     

    
蒸留した飲み物は、奄美大島の黒砂糖焼酎とほぼ味が一緒でした。
砂糖の難点は、砂が混ざっているんです。


壺があるのが分かりますか

ちゃんと所有権がヤシの木にあります。