ギリシャ共和国
Hellenic Republic
     
  松ヤニを使って戦争
オリーブなしでは
ドングリからオリーブ
オリーブの陰にイチジク
不吉な木・イチジク
バラの花冠
バラとニンニク
許された死
都市の名はオリーブより
セロリの冠は二日酔いに強い
  ギリシャのハチミツ
山火事で宅地開発
ギリシャの万能薬は山のお茶
イチジクでホワイトニング
永遠の愛を誓う証のマロングラッセ
   
 
松ヤニを使って戦争
人間の歴史は戦争の歴史
科学の発達は兵器の歴史

その通りなのが悲しいけれど、毒ガスの歴史も科学の進歩。

そんな科学の進歩に一役買ったのが松ヤニなんです。
紀元前431年から25年以上戦ったアテネとスパルタとの都市戦争。このとき、硫黄と松ヤニを混ぜた毒ガス兵器が用いられたんです。まあ、硫黄を燃やして亜硫酸ガスを発生させるという方法なんですけどね


   
オリーブなしでは
ギリシャ文明にオリーブ(Olea europaea )あり。ミノス王の時代、主要な輸出品が、オリーブオイルだったのです。

オリーブの実は、今も昔も変わることなく利用。黒く熟した実は、渋みを取るために水につけ、緑の熟し途中は洗って淡水に浸して軽く塩漬け。

オリーブオイルは食べるだけでなく油に油も調理用はもちろん、ランプに、肌の手入れ。シャンプーに便秘薬。
「毎日一匙飲めば、長生きできる」と長寿に。
こんな有り難い木なので、女の子が生まれると庭にオリーブを植える風習のある地方もあるとか。

レスリングの時には塗りまくったとか。

ちなみに、オリーブは1本植えても、実がつきません。多くの品種は自家受粉できません。だから2本以上植えないと(違うDNA)駄目なんです。なお、ギリシャで栽培されているオリービの6割が、コロネイキという在来品種で、暑さに強いのが特徴です。


ドングリからオリーブ
ウェルギリウスの農耕詩には古代ギリシャの樹木信仰は樫の木だったと。しかし樫の木は姿を消したんです。ドングリのなる木から栽培種のオリーブに。

その背景は不明ですが、人口の増加で農業の開墾、薪炭の利用増加、造船用の伐採など森林破壊の結果であることは当たっているでしょう。氷河期が1万年前に終わり、徐々に温暖な後氷期になって西アジアや地中海付近が乾燥化していった気候変動もあったんですけど。

次々とドングリの木が無くなって土地が荒れたんです。草も生えないような荒廃した土地に生えるオリーブは、栽培種。原産は小アジア

栽培技術の発達は文明の基礎ということですか


オリーブの陰にイチジク
オリーブだけでないギリシャを支えた果樹
それは、イチジクだったんです。

1年中食べられる乾燥イチジクを常備していたとか。大麦のパンとヤギのチーズ、そしてイチジク。こういった献立だったとか。
その中でガチョウにイチジクを与えるというのが、肝臓を太らせるための行為。もちろん、食べるために

餌はイチジク(フィカトゥム)。
肥大肝臓はイチジクのキモ(イエクール・フィカトゥム)イチジク(フィトカゥム)から、フォアという言葉が生まれたとか。

ちなみに、イチジクの実は、睾丸を意味したとか。
あと、イボとか、熟して割れると女性の性器。あまりいい意味には使われなかったみたいです。

不吉な木?イチジク
なぜか?
分からないけど不吉な木扱いのイチジク

首つりするための木に利用したとか
(古代ギリシャ)


バラの花冠
古代ギリシャの頃の話(紀元前9世紀頃?)
バラの花飾りが出来ない女性は、不貞な少女。堕落したと見なされた女性にバラの花冠は付ける資格を法律で禁じていたとか。都市国家アテネで法律を作ったソロン(Solon)の作とか?(前からあった説も)

当時、バラは塗油(オリーブ油)の香り付けに使われていたようで、紀元前12世紀のミケーネ文字に書かれていたそうです。

また、歴史家ヘロドトスによれば、国を追放された小アジアの王様、ミンダスはバラを持ってマケドニアに移ったとか。

バラには高貴、かつ澄んでるイメージが一般に持たれていたからとか。花の香りは、心を豊かにするだけでなく、悪魔(病気)から身を家族を守るということもあって中には、銀の鉢で育てていたとか

ロードス島のコイン(紀元前5世紀)にはアポロ(太陽神)と一緒にバラの絵があったり、高い価値を与えられていたそうです。


バラとニンニク
古代ギリシャで確固たる地位を持っていたバラ
その香り故、愛されたから?

香りがなければただの花
香りを高める方法として一緒にニンニクを植えたんだそうです。

ローマ時代のギリシャの歴史学者
プルタルコス(Ploutarchos)が書き残しているとか


許された死
トリカブトといえば、毒を持った植物。漢方薬では附子(ぶし)烏頭(うず)と呼ばれています。
きれいな花に対して毒性部分のある根っこ。根っこを使った矢毒や毒殺に利用の歴史があります。キオス島では、安楽死に用いられることが許されたそうです。ただし、使用者は、老人や虚弱な人に限られていたそうですが。

その一方で西洋医学の基礎を体系づけたポクラテス(紀元前460〜375頃)は、使用することを禁止。安楽死を否定していたそうです。

ちなみに、毒を自ら飲んで死を選んだソクラテス。ドクニンジンを飲んだと言われています。


都市の名はオリーブより
神話の世界では、パルテノンの丘の守護神となろうと、ポセイドンと競った女神アテナは槍を大地に突き刺してオリーブの木を出現させたそうです。
ちなみにポセイドンは、三又槍で大岩を砕いて噴出した塩水を美しい馬に変えたんです。
でも、そこの住んでいる人にとって有益なモノをというのがゼウスの意見。都市の住民にどっちかを選ばせるんです。
ケクロピアという都市の人は、オリーブを選ぶんです。いえ、アテナを選ぶんです。で都市名がアテネになるんです。

ポセイドンは海の神。飲めない塩水を出したので嫌われたという説も。


セロリの冠は二日酔いに強い
ニオイが強烈なセロリは、魔よけの効果があるとして、お祭りなど晴れの日に家に飾ったんだそうです。そのほかにもお葬式の時に死臭除けにも使ったそうです。

そして、古代ギリシャの4大祭の2つ、ポセイドンをヨイショするイストミア祭とゼウスをヨイショするネメア祭では、その競技の勝者には月桂樹ではなくセロリで編んだ冠を与えたのでした。

ちなみに、17世紀にフランスで食べられるようになったそうです。

オリーブの冠→オリンピック
月桂樹の冠→ デルフィーのピュティア祭

古代ギリシャでは、セロリの冠を被ることで、二日酔いによる頭痛に対し、鎮痛の効果があったの事です。