オセアニアの場合
アボリジニの放火
オーストラリアの先住民といえば、アボリジニ。
褐色の肌の人達。赤人ともいいました。

彼らは4万年前とか1万5千年前からオーストラリアで生活しているとか。しかし、最初に入った頃は鬱蒼とした森林だったんです。
しかし、その森は今は殆どありません。北の方に一部熱帯林として残っているだけ。

で、何をしたかといえば、放火
燃やしたのです。カンガルーやワラビーを食べるためにです。燃やすことで新芽が出るので、新芽を食べに来た動物を捕獲。そのためには、火を入れることが一番の方法。多分、落雷による山火事後に新芽が出て動物が集まったのを見て、人工的に始めたんだしょう。

おかげで、ユーカリやアカシアといった火に強い植物が繁殖することに。確実に森の質を転換。密林から疎林に変えていったんです。

ちなみに、火入れには2種類あるそうです。ホットファイヤーとクールファイヤー。ホットファイヤーは手のつけられない火入れ。火をコントロールできない素人の火入れのこと。クールファイヤーは計画通り燃やすこと。玄人の火入れなのです。





移民
オセアニアに移動してきた人達がいます。ニュージーランドにオーストラリア。皆イギリスから。
で、ニュージーランドの話ですが、国土の1/4が森林だそうです。でもイギリス人が来る前までは、100%森林だったそうです。その3/4は何処に消えたのでしょうか。
もちろん土地が無くなったわけではありません。

羊を飼うために、農業をするために切り開きました。そして森が無くなってきてから、森で木を伐っている林業は森林破壊だぁとなって天然林伐採を含む林業を放棄。一部ラジアータパインといった人工林はOKなんですけど



 


北島の風景、これでもかって森が無く、山のてっぺんまで牧草地
イースター島の悲劇
イースター島の悲劇といえば、木が無くなり、渡航する為のカヌーが造れなくなったために、閉じこめられた空間内で戦争をしたこと。資源の枯渇が、招いた悲劇と言うことで有名なんです。その要因は、生長量以上に木を伐ったために、木を利用する大きさまで待てなかったために、起きた悲劇ともいえます。

オセアニアの島々では、移動はカヌー。カヌーの材料は、木なんです。大きな木を刳り抜いて造るカヌーになる木は、長老の権限で伐ることが許されていないんです。そういった資源管理があったのですが、イースター島では、人口増加に伴う資源の乱用で、カヌーにする木が無くなって、増えた人口を他に移す移動手段が失われたんです。木が無くなって、地力の低下、水源涵養の低下で水不足。食糧難で奪い合う結果、戦争に。

殺戮の末、へとへとになり、人心も荒れ果て、木のない荒涼とした島になってしまい、そのまま貧しい島のまま、ヨーロッパ人に発見されるまで時を過ごしたんです。

このような悲劇は、あちこちで起きたんだと思います。その結果なんでしょうか、大きな木を伐る際は、勝手に伐ることが出来ない約束が各地の島に残っているんですから。

地域の細分 陸地面積 2000年の森林面積 1990-2000年間の
森林面積の変化
森林蓄積と地上の
バイオマスの量
天然林 植林地 森林計
千ha 千ha 千ha 千ha % ha/人口 千ha/年 m3/ha トン/ha
オーストラリア
ニュージーランド
795,029 159,547 2,938 162,485 20.44 7.2 -243 -0.1 58 65
その他の大洋州 54,067 34,875 263 35,138 64.99 4.7 -122 -0.3 34 58
大洋州計 849,096 194,422 3,201 197,623 23.27 6.6 -365 -0.2 55 64
世界計 13,063,900 3,682,722 186,733 3,869,455 29.62 0.6 -9,391 -0.2 100 109
オセアニアの場合
きこりのホームページ http://www.kikori.org